「乾燥が気になる」「敏感肌で荒れやすい」「マスク生活で肌トラブルが増えた」
そんなお悩みの裏にあるのが、“肌のバリア機能”の低下です。
バリア機能が弱まると、外的刺激に敏感になったり、水分が蒸発しやすくなったりして、肌荒れやニキビが起こりやすくなります。
そこで今回は、バリア機能をサポート・強化してくれる注目のスキンケア成分を5つご紹介します。
① セラミド:角層の水分保持に不可欠な「保湿の王様」
セラミドは、角質細胞のすき間を埋める“細胞間脂質”の主成分。水分をしっかり保持し、外部刺激から肌を守る働きがあります。
特におすすめは「ヒト型セラミド(セラミドNP、APなど)」が含まれたアイテム。皮膚との親和性が高く、バリア機能の修復力に優れています。
💡ポイント:乾燥肌・敏感肌・インナードライ肌すべてに◎
💡論文:Di Nardo et al., 2008「セラミド補給による皮膚バリア改善」
② ナイアシンアミド:炎症と水分蒸発をWでブロック
ビタミンB3の一種で、近年美白成分としても注目されていますが、実はバリア機能強化にも効果的。
- 皮膚の脂質産生を促進
- 炎症を抑える
- TEWL(経表皮水分喪失)を低下させる
と、肌を根本から立て直す万能成分です。
💡ポイント:肌荒れ+くすみ+乾燥の多機能型肌に
💡論文:Gehring, W. et al., 2004「ナイアシンアミドの皮膚改善効果」
③ スクワラン:やさしく肌をコートする天然保護膜
スクワランはもともと人の皮脂にも含まれており、酸化しにくく低刺激な保湿オイルとして人気。乾燥によるバリア機能低下を防ぎ、外部刺激をやさしくブロックします。
特に、オイル系の保湿剤が合わない方でも比較的使いやすく、肌の上に薄い保護膜を作って水分蒸発を防いでくれます。
💡ポイント:乾燥・季節の変わり目に特におすすめ
💡論文:Lin TK et al., 2017「植物性油脂と皮膚保護の関係」
④ グリチルリチン酸ジカリウム:炎症抑制でバリアを守る
甘草(カンゾウ)由来の成分で、医薬部外品の抗炎症成分として広く使われています。
バリア機能が壊れている肌は炎症を起こしやすく、これがさらにバリアを傷つける悪循環に。
グリチルリチン酸はその炎症の連鎖を食い止め、肌の安定化を助けます。
💡ポイント:ニキビ・赤み・マスク荒れがある人に
💡論文:Sharma et al., 2011「甘草成分の抗炎症作用」
⑤ ヒアルロン酸:うるおいを抱え込んで離さない
ヒアルロン酸は1gで6Lもの水を抱え込むとされる超保湿成分。
肌の表面から角層内部までうるおいを補い、水分保持によるバリア強化が期待できます。
低分子タイプは角層内部に浸透しやすく、高分子タイプは肌の表面に留まり保湿膜を形成。両方含まれる製品を選ぶと◎。
💡ポイント:インナードライ肌のバリア回復に
💡論文:Papakonstantinou et al., 2012「ヒアルロン酸と皮膚の生理機能」
まとめ:肌を守るカギは「成分選び」にあり
肌のバリア機能を整えるには、「洗いすぎない」「こすらない」ことも大事ですが、それに加えて成分の力を味方につけることが効果的です。
スキンケアアイテムを選ぶ際は、今回ご紹介したような
- セラミド
- ナイアシンアミド
- スクワラン
- グリチルリチン酸
- ヒアルロン酸
といった成分をチェックしてみてくださいね。肌本来の力を引き出して、ゆらがない美肌を目指しましょう✨
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