昨日の投稿で、具体的にどんな臭いが注意する点なのかというご質問を受けたため、一覧にしてまとめてみました。
本サイトの美容とは少しずれてしまいますが、ご了承ください。。。
においのタイプ | 原因の例 | 危険度 | 医師に相談すべき目安 |
---|---|---|---|
🔸強いアンモニア臭 | 水分不足/腸内発酵/肝機能低下 | ★★☆☆☆ | 数日以上続く+疲労・だるさを伴う場合 |
🔸甘いにおい(熟れた果物のよう) | 糖尿病(ケトン体) | ★★★★☆ | すぐに医療機関を受診(脱水・昏睡リスクあり) |
🔸魚の腐敗臭(生臭い) | トリメチルアミン尿症(TMAU)など | ★★★☆☆ | においが慢性的+家族歴や自臭恐怖がある場合 |
🔸硫黄臭/卵が腐ったようなにおい | 食生活(ニンニク・玉ねぎ)/腸内発酵異常 | ★★☆☆☆ | 食事を見直しても続く場合は消化器内科相談 |
🔸膿臭・強い異臭 | 尿路感染(UTI)/膀胱炎/腎盂腎炎 | ★★★★☆ | 排尿痛、頻尿、発熱、血尿を伴う場合は即受診 |
🔸薬品・化学臭 | 抗生物質/ビタミン剤/肝機能障害 | ★★☆☆☆〜★★★☆☆ | 薬をやめても続く場合は要検査 |
🔸便臭に近いにおい | 尿道と腸管の瘻孔(膀胱直腸瘻) | ★★★★★ | 非常に稀だが、速やかに泌尿器科受診を |
🔥 特に危険なサイン(即受診が必要)
- **甘い尿臭+多飲・多尿・体重減少 → 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)**の可能性
→ 参考:NIH – DKA and urine odor - 悪臭+排尿痛や発熱 → 尿路感染・腎盂腎炎の可能性
→ 参考:UpToDate – Urinary tract infection: Clinical features
✅ 臨床の目安:受診すべきにおいの基準とは?
状況 | 受診の目安 |
---|---|
においが1週間以上続く | ✳︎異常代謝や内臓機能低下が疑われる |
におい+発熱・腹痛・吐き気などがある | ✳︎全身性の異常を示す場合がある |
におい+排尿時の痛み・血尿・残尿感 | ✳︎明らかな泌尿器疾患(感染含む) |
急激ににおいが変わった+体調も変化 | ✳︎肝不全や糖尿病性ケトアシドーシスの疑いあり |
💡 補足:においは「本人が慣れてしまう」こともある
家族やパートナーが気づいて指摘されるケースもあります。自分で感じづらい時は、
「体臭・尿臭・口臭の総合チェック」として考えると◎です。
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