今回は1週間かけて、腸活について語りたいと思います。
以前の内容と少し被るところもありますが、ご承知ください。
導入編 医師が教える“腸内フローラと肌”の深い関係
はじめに
最近、肌荒れやくすみが気になる…そんな時、スキンケアや化粧品を見直す方は多いかもしれません。でも、実は「腸の調子」が肌に大きく影響していることをご存知でしょうか?本日は、医師の視点から「腸と肌」の密接な関係について解説します。
腸は“第二の脳”。肌との意外なつながり
私たちの腸内には、約1,000種類・100兆個もの細菌がすんでおり、これを「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼びます。この腸内フローラは、消化や栄養吸収だけでなく、免疫やホルモンバランスにも関与していることが分かってきました。
皮膚もまた、外部からの刺激や病原体から体を守る「バリア機能」を担っていますが、その調整にも腸内環境が影響を与えています。これを「腸-皮膚軸(gut-skin axis)」と呼び、近年、医学・美容の分野でも注目が集まっています。
リーキーガット症候群が引き起こす肌トラブル
腸内環境が乱れると、「リーキーガット(腸管透過性亢進)」という状態になることがあります。これは、腸の粘膜がダメージを受け、腸壁がゆるみ、本来吸収されるべきでない未消化物質や毒素が血中に漏れ出す状態です。
この結果、体内では慢性的な炎症が起こり、肌では以下のような症状として現れることがあります:
- 繰り返すニキビ
- 肌の赤みやかゆみ
- 乾燥やくすみ
- アトピー性皮膚炎の悪化
腸を整える=美肌への第一歩
腸内フローラのバランスを整えることで、肌トラブルの予防・改善が期待できます。ポイントは以下の3つです:
① 発酵食品を積極的にとる
納豆、キムチ、ヨーグルト、ぬか漬けなどに含まれる善玉菌は、腸内環境の改善に役立ちます。
② 食物繊維をしっかりと
食物繊維は善玉菌の“エサ”となります。野菜、海藻、きのこ、豆類をバランスよく摂ることが大切です。
③ ストレスと睡眠も大切
自律神経の乱れは腸にも影響します。リラックスや良質な睡眠が腸と肌の健康を支えます。
医師からひとこと
腸と肌の関係は、まだ研究段階ではあるものの、私の臨床経験でも「腸内環境を整えたことで肌が安定した」と話す患者さんは少なくありません。外側からのケアだけでなく、「食べること」「腸をいたわること」も美肌の鍵になると考えています。
まとめ
美肌のために高級なスキンケアを使う前に、今日からできる腸内ケアを始めてみませんか?
肌と腸はつながっています。毎日のちょっとした食事や習慣が、1ヶ月後の肌にきっと変化をもたらしてくれるはずです。
情報源
ビフィズス菌研究会 第15回学術集会
Oleoscience, 23(11), 559-566
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国立市のクリニック コラム