「ニキビ跡をどうにかしたいけど、治療費ってどのくらいかかるの?」
この疑問は、多くの方がニキビ跡治療を検討する際にぶつかる最初のハードルです。
美容皮膚科でのニキビ跡治療は保険適用外が多く、自由診療になるため、価格に差があります。今回は、医師の視点から主な治療法ごとの相場、回数の目安、注意点をまとめてご紹介します。
✅ 治療法別の費用相場と特徴
① フラクショナルレーザー(CO2レーザーなど)
費用相場:1回 30,000〜60,000円(顔全体)
推奨回数:3〜6回(1ヶ月おき)
微細な穴を皮膚に開けることで、コラーゲン生成を促進し、肌を再生。特に「クレーター状のニキビ跡」に有効です。
【メリット】
- 深いニキビ跡に効果的
- 肌質改善も期待できる
【注意点】
- ダウンタイムあり(赤み・腫れ・皮むけ)
- 費用が高めで継続治療が前提
② ダーマペン・マイクロニードル療法
費用相場:1回 20,000〜40,000円(顔全体)
推奨回数:4〜6回(3〜4週間おき)
細かい針で皮膚に刺激を与え、自然治癒力を引き出す施術。美容成分(ビタミンC、ヒアルロン酸など)を同時導入する「ヴェルベットスキン」などの併用メニューもあり。
【メリット】
- レーザーよりダウンタイムが短め
- 小ジワや毛穴にも効果あり
【注意点】
- クレーターが深い場合は効果が限定的
- 感染や色素沈着のリスクあり(衛生管理の徹底を)
③ ケミカルピーリング
費用相場:1回 5,000〜15,000円(顔全体)
推奨回数:2〜4週ごとに5回程度
グリコール酸・サリチル酸などの薬剤を使って古い角質を除去。赤みや色素沈着タイプのニキビ跡に有効です。
【メリット】
- 比較的安価で始めやすい
- 肌のターンオーバー促進に◎
【注意点】
- 効果はマイルドで時間がかかる
- 施術後の紫外線ケアが必須
④ ハイドロキノン・トレチノイン治療(外用薬)
費用相場:1クール(4〜8週間)で5,000〜15,000円
色素沈着タイプのニキビ跡に使用される美白成分。皮膚科で処方される場合と美容皮膚科での自由診療がある。
【メリット】
- 自宅ケアでコストを抑えられる
- 比較的効果が出やすい
【注意点】
- 刺激が強いため使用方法に注意
- 紫外線対策は必須(色素沈着リスク)
⑤ 高濃度ビタミンC導入(イオン導入・エレクトロポレーション)
費用相場:1回 5,000〜10,000円
推奨回数:月2回程度継続
皮膚に微弱な電流を流し、美容成分を深層へ届ける施術。赤みや色素沈着、肌の透明感UPにおすすめ。
【メリット】
- ダウンタイムがない
- 他の施術との組み合わせが可能
【注意点】
- 劇的な効果を出すには継続が必要
- クレーターには効果が限定的
✅ 総額の目安と選び方
治療法 | 1回あたり費用 | 推奨回数 | 目安総額(平均) |
---|---|---|---|
フラクショナルレーザー | ¥30,000〜60,000 | 3〜6回 | ¥100,000〜300,000 |
ダーマペン | ¥20,000〜40,000 | 4〜6回 | ¥80,000〜200,000 |
ケミカルピーリング | ¥5,000〜15,000 | 5回前後 | ¥25,000〜75,000 |
外用薬治療(塗り薬) | ¥5,000〜15,000 | 1クール | ¥5,000〜15,000 |
ビタミンC導入 | ¥5,000〜10,000 | 月2回 | ¥30,000/3ヶ月 |
✅ 医師のひとことアドバイス
ニキビ跡治療は、「高い施術=効果的」とは限りません。
まずは自分のニキビ跡のタイプを把握し、それに合った方法を選ぶことが重要です。
また、どの施術も単発で終わるものではなく、継続的なケアと並行して生活習慣の見直し(紫外線対策・保湿・睡眠)が必要不可欠です。
予算と期待効果をしっかり相談し、無理なく継続できる治療計画を立てましょう。
✅ まとめ
- ニキビ跡治療の費用は5,000円〜数十万円まで幅広い
- クレーターにはフラクショナルレーザーやダーマペンが有効
- 赤みや色素沈着にはピーリングや外用薬がコスパ◎
- 効果だけでなく、予算・ダウンタイム・肌質に応じた選択を!
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