【医師監修】3週間で変わる!

Beauty

“インナードライ肌”集中改善プログラム


はじめに

肌はテカっているのに、なぜか乾燥してつっぱる——
それ、実は*インナードライ肌(隠れ乾燥肌)*のサインかもしれません。

この状態は、肌表面は皮脂で覆われていても、角質層の水分量が低く、バリア機能が弱まっている状態。放置すると、毛穴の開き・赤み・大人ニキビ・メイク崩れが慢性化する恐れがあります。

そこで今回は、3週間で肌の“内側”からうるおいを取り戻す集中ケアプログラムを、医師監修のもとご提案します。


インナードライは「肌のサボりグセ」


肌は本来、皮脂と水分のバランスでうるおいを保っています。
しかし乾燥が続くと、

  1. 水分が足りない → 肌が防御反応で皮脂を過剰に分泌
  2. 表面はベタつくが、角質はスカスカ
  3. 毛穴づまり・くすみ・肌荒れが慢性化

という状態に。

つまり、“うるおっているようで乾いている”のがインナードライなのです。


3週間で肌が変わる理由とは?


肌のターンオーバー(表皮の入れ替え周期)は約28日
ただし、生活習慣やスキンケアの見直しにより、3週間ほどで目に見える変化が出てくることが多いのです。

▶ だからこそ、まずは「21日間だけ集中して、肌を休ませ、立て直す」ことが重要です。


【3週間プログラム】インナードライ脱却ルーティン


🔹Week 1|【リセット】摩擦をやめて、肌を休ませる

  • 洗顔は朝:ぬるま湯のみ/夜:低刺激な泡洗顔
  • クレンジングはミルクタイプでこすらず落とす
  • スキンケアは「セラミド」「アミノ酸」「ヒアルロン酸」重視
  • メイクは極力控える or ミネラルファンデで軽めに

💡目的:肌のバリア機能回復と水分保持機能の再構築


🔹Week 2|【再生】内側から“うるおい体質”に

  • 食事で「水分保持力UP」の栄養を補給
    • 大豆製品(セラミド生成)
    • サーモン・アボカド(オメガ3脂肪酸)
    • 果物(ビタミンC)
  • 水分は1日1.5〜2L、常温〜白湯でこまめに摂取
  • 就寝前の保湿ケアはバームやワセリンで水分蒸発を防止

💡目的:角質層のうるおい回復、皮脂バランスの安定


🔹Week 3|【定着】うるおいを“守る肌”へ

  • 保湿に「油分+水分の重ね使い」を徹底(例:化粧水→乳液→クリーム)
  • 入浴後すぐの“3分以内保湿”を習慣化
  • 紫外線対策はノンケミカルUVケアでバリアを守る
  • 湿度管理(加湿器・濡れタオル)で寝室環境を最適化

💡目的:整った肌のバリア機能を維持し、美肌リズムを習慣化


よくある質問 Q&A


Q. 洗顔やクレンジングはオイルNG?

A. オイルでもOKですが、「摩擦ゼロ」が絶対条件です。
拭き取りタイプやラメ入りのクレンジングは避けましょう。


Q. 化粧水は何回も重ねるべき?

A. 肌が乾きやすい方は、2~3回に分けて少量ずつハンドプレスが理想。
コットンは摩擦になりやすいため、敏感な時期は手のひらがおすすめです。


Q. 週1のスペシャルケアは必要?

A. はい。ただし、ピーリングやスクラブではなく、保湿系パックにしましょう。
乾燥対策には“攻めるより守る”ことが大切です。


医師からのひとこと

インナードライ肌は、「一見うるおっているように見える」という点で非常に見逃されやすく、気づかないまま肌トラブルが慢性化していきます。

しかし、肌は正しくケアすれば3週間で変わり始めます。
食事・睡眠・スキンケアの3つの軸で肌にやさしく寄り添い、
“触れたくなる肌”を自分の手で育ててみませんか?


まとめ

  • インナードライ肌は皮脂過剰+水分不足のバランス崩壊状態
  • 3週間の集中ケアで肌バリアと水分保持機能は回復できる
  • 食事・保湿・睡眠環境を整えることで肌質改善が見込める
  • “攻める”より“守る”スキンケアが根本解決への近道

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