「最近、肌の調子がイマイチ…」「スキンケアを頑張ってるのに効果が出ない」そんなお悩みを感じたことはありませんか?
実は、美しい肌をつくるカギは“体の内側”にあります。今回は、医師の視点から、内側から肌を整える方法と、最新の論文に基づいたアプローチをご紹介します。
なぜ「内側からのケア」が重要?
肌は「内臓の鏡」ともいわれるほど、体の中の状態を反映します。
たとえば、腸内環境が乱れていると、ニキビや肌荒れ、くすみとして表れることがあります。これを「腸-皮膚軸(gut-skin axis)」と呼び、近年多くの研究が行われています(Salem et al., 2018)。
美肌をつくる3つの内側ケアポイント
① 腸内環境を整える食生活
腸内細菌のバランスは、肌に大きく影響します。発酵食品(ヨーグルト・キムチ・納豆)や食物繊維(野菜・海藻・きのこ)を積極的に摂ることで、善玉菌が増え、炎症を抑え、肌のバリア機能が向上します。
Guenicheらの研究(2016)では、乳酸菌の摂取が肌の保湿力向上に役立つとされています。
② 酸化ストレスを防ぐ抗酸化物質
紫外線やストレスによって生じる「活性酸素」は、肌の老化やしみの原因に。これを抑えるのが、ビタミンC・E、ポリフェノールなどの抗酸化物質です。
たとえばブルーベリーや緑茶、トマトなどを取り入れるとよいでしょう。Siesら(2017)の報告でも、抗酸化食品が皮膚の健康維持に寄与すると示されています。
③ 睡眠とホルモンバランスの調整
成長ホルモンは夜間の深い眠りの間に分泌され、肌の修復・再生に不可欠です。
睡眠不足は肌のターンオーバーを乱し、くすみや乾燥の原因になります。
毎日7時間前後の睡眠を確保し、できれば0時前に就寝すると理想的です。
医師からひとこと
外からのスキンケアももちろん大切ですが、体の内側から整えることで、より本質的な美しさが手に入ります。便秘が解消されたら肌が明るくなった、生活習慣を整えたらニキビが減った、そんな声を多くの患者さんから伺います。
“肌は生きている臓器”。全身のバランスを整えることが、美肌への一番の近道なのです。
まとめ
- 腸内環境と肌は密接に関係している
- 抗酸化食品で紫外線・ストレス対策を
- 良質な睡眠が肌再生のカギ!
内側からのアプローチで、スキンケアの効果もワンランクアップさせましょう!
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