新卒薬剤師の1年目のリアルな日常:様々な診療科で成長する

Pharmacist

新卒1年目の薬局薬剤師としての日常をお届けします!全国各地の薬局で実務を通じて学べる制度があり、成長の場が整っています。ここでは1年間の成長と経験、苦労話をお伝えします。

1. 研修体制:座学から実務中心へ

新人薬剤師の研修は、4月に1週間の座学研修からスタート。その後は各店舗で実務を学ぶ実践型の制度です。日々の業務を通じ、患者さんと接しながら学べる環境で、3店舗目を終える頃には着実にスキルアップを実感しています。

研修内容期間形式内容
初期研修4月(1週間)座学基礎知識、業務の流れ
店舗研修1年目全体実務+現場体験現場での実務学習
図⒈ 研修体制の流れ

2. 診療科ごとの店舗での学び

新人薬剤師は約3ヶ月ごとに全国の店舗を移動し、異なる診療科の知識を積み重ねていきます。ここでは私が経験した診療科ごとの学びをご紹介します。

店舗診療科学び
1店舗目(埼玉)内科基礎疾患と薬の関係、事務作業
2店舗目(愛知)精神科、泌尿器科、皮膚科診療報酬、服薬指導など
3店舗目(岡山)小児科親御さんとの会話、在庫管理、書類提出
表⒈診療科ごとの学び

3. 薬剤師の業務と勉強:薬の名前暗記の苦労

薬局薬剤師として避けられないのが医薬品名の暗記です。一般名で覚えるため、先発品とジェネリックの関連性を把握するのに苦労しました。記憶テストもあり、薬局にない薬も自宅で暗記しています。

• 例:「エゼチミブ」⇨商品名「ゼチーア」

ポイント:医薬品は正確な情報提供が求められるため、常に学びが求められます。

4. 1年目で管理薬剤師に挑戦

3店舗目では、1年目で管理薬剤師を経験。責任の重さを感じながら、事務スタッフや在庫管理、麻薬の届け出など幅広い業務を学んでいます。現場では信頼関係を築くため、慎重なコミュニケーションを意識しました。

業務内容
スタッフ管理事務スタッフへの指示、業務の進行管理
在庫管理医薬品の適切な管理と発注
麻薬の管理麻薬の届出や書類の提出
図⒉ 管理薬剤師としての主な業務


5. 薬局ならではのエピソード


毎日いろんな患者さんが来局する薬局では、思わず笑顔になる出来事も。例えば、お薬手帳を忘れた患者さんから「覚えといて」と頼まれ、少し和んだり、小児科では子供が「先生、この薬ってマズいよね?」と素直に聞いてくる場面もあります。

また、子供への服薬指導では飲みやすい方法を親御さんと協力して考える楽しさもあります。

6. まとめ:日々の成長と感謝

この1年で多くの経験を積み、診療科ごとの知識とスキルを磨けたことに感謝しています。患者さんとのコミュニケーションを通じ、日々成長を感じる充実した薬剤師生活を送っています。新人薬剤師としての奮闘と成長が、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!

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