はじめに
梅雨の時期、なんとなく気分が沈んだり、肌荒れやむくみが気になったりすることはありませんか?
実は、梅雨特有の気象変化が、メンタルと美容の両方に密接に関係していることがわかっています。
この記事では、医師の視点から「梅雨と心・肌の関係」と、「今日からできる梅雨美容ケア」について解説していきます。
梅雨が心と体に与える影響
梅雨の時期は、低気圧・湿度上昇・日照時間減少が特徴です。これらが私たちの心身に次のような影響を及ぼします。
✅ 自律神経の乱れ
低気圧や気温差により、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、だるさや疲労感、睡眠障害が起きやすくなります。
✅ セロトニン分泌の低下
日照時間が減ると、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が低下し、気分が落ち込みやすくなります。
✅ 血行不良・リンパ停滞
湿度が高く汗をかきにくい梅雨時期は、体内の水分循環が滞り、むくみや肌くすみの原因になります。
これらの心身の変化は、結果的に肌荒れ・吹き出物・たるみといった美容面にも影響を及ぼします。
梅雨に起こりやすい肌トラブル
梅雨の時期に多い肌トラブルには、次のようなものがあります。
- 皮脂トラブル(ニキビ・吹き出物)
湿度と汗で毛穴が詰まりやすくなり、炎症やニキビが悪化しやすくなります。 - むくみ・たるみ
血行やリンパの流れが悪くなることで、フェイスラインのぼやけや、目の下のたるみが目立つことも。 - くすみ・乾燥
外は湿度が高くても、冷房による乾燥や自律神経の乱れで、肌の水分バランスが崩れ、透明感が失われやすくなります。
心と体の調子が落ちると、肌も敏感になりやすいため、梅雨時期は特に内側からのケアが重要になります。
今日からできる!梅雨美容・メンタルケア5選
✅ 朝起きたら太陽光を浴びる
梅雨の曇り空でも、朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、セロトニンの分泌が促されます。
✅ 軽い運動で血流を促進
ウォーキングやストレッチなど、軽い運動で血行を良くし、むくみと気分の落ち込みを防ぎます。
✅ ビタミンB群・鉄・たんぱく質を意識して摂る
これらの栄養素は、セロトニンの材料となり、心と肌の健康に不可欠です。納豆、卵、赤身肉、豆腐などをバランスよく。
✅ 保湿ケア+毛穴ケアを両立させる
さっぱり系化粧水で毛穴を引き締めつつ、エアコンによる乾燥対策も忘れずに。ビタミンC誘導体入りの美容液もおすすめ。
✅ 深呼吸・入浴で自律神経を整える
38〜40℃のお湯にゆったり浸かりながら、ゆっくり呼吸を整えることで、副交感神経が優位になり、心も体もリラックスできます。
医師からのひとこと
梅雨の不調は、「気のせい」でも「ただの疲れ」でもありません。
天候が心身に与える影響は、医学的にも認められています。
肌も心も、毎日の小さなケアで大きく変わります。
無理をせず、“できることをひとつずつ”意識するだけでも、梅雨を快適に乗り越えられるはずです。
「なんだか不調だな」と感じたときこそ、自分をいたわるチャンス。
この季節を、自分自身を労わるきっかけにしてみませんか?
Comments are closed