【医師監修】そのむくみ、大丈夫?腎臓と代謝のセルフチェックで健康管理を!

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はじめに

「朝起きたら顔がパンパン」「夕方になると脚が重い」——そんな“むくみ”に悩んでいませんか?

実は、むくみは一時的な疲れや塩分の取りすぎだけでなく、腎臓機能や代謝の低下のサインであることもあります。

この記事では、医師の立場から「むくみの原因」や「セルフチェック法」、さらには「放置すると危険なむくみ」について詳しく解説します。


むくみとは?まずは仕組みを理解しよう

「むくみ」とは、皮膚の下に余分な水分(組織間液)がたまった状態を指します。

通常、体の中の水分は血管と細胞の間を行き来しながらバランスを保っています。しかし、このバランスが崩れると、水分が血管外に漏れてたまってしまい、「むくみ」として現れるのです。

主なむくみの原因は以下の通りです:

  • 立ちっぱなし・座りっぱなしによる血流停滞
  • 塩分過多・水分不足による体液のアンバランス
  • ホルモンバランスの変化(月経前、更年期など)
  • 腎臓・心臓・肝臓などの臓器の機能低下

とくに、慢性的なむくみがある場合は、「腎臓」や「代謝」の異常が隠れていることもあるため注意が必要です。


腎臓とむくみの深い関係

腎臓は、体内の老廃物を尿として排出する「ろ過装置」であると同時に、水分や塩分のバランスを保つ重要な臓器です。

腎機能が低下すると、体内に余分なナトリウムや水が残りやすくなり、慢性的なむくみが生じることがあります

腎臓由来のむくみの特徴:

  • 朝に顔やまぶたが腫れる
  • 両足首やすねがぷっくりと腫れる
  • 皮膚を押すとへこんでなかなか戻らない(圧痕性浮腫)
  • 尿の量が減った、泡立つ、色が濃いなどの変化

代謝とむくみ:低代謝はむくみ体質を招く

基礎代謝が低下すると、体の血流やリンパの流れが悪くなり、老廃物や余分な水分の排出が滞ってむくみが生じやすくなります

代謝が落ちている人の特徴:

  • 冷え性で手足が冷たい
  • 疲れやすい、回復が遅い
  • 便秘がち
  • 肌がくすみがち
  • 筋肉量が少ない or 運動習慣がない

代謝を高めるには、筋肉をつけること、タンパク質をしっかり摂ること、そして日常的な軽い運動がカギになります。


自分でできる!むくみ・腎臓・代謝のセルフチェック5項目

朝、顔のむくみが毎日気になる
夕方になると靴下の跡がくっきり残る
最近、尿の色や回数に変化がある
冷えやすく、疲れがたまりやすい
塩辛いものやインスタント食品をよく食べる

→ 3つ以上当てはまる場合、腎機能や代謝の乱れが隠れている可能性があります。
一度、かかりつけ医での血液・尿検査をおすすめします。


医師おすすめの対策&予防法

1日1.5〜2Lの水をこまめに摂る(一気飲みはNG)
塩分摂取は1日6g以下を目指す(加工食品・汁物に注意)
タンパク質を意識して摂る(筋肉と代謝UPのため)
脚のストレッチやウォーキングで血流促進

※すでに腎臓病と診断されている方は、医師の指導のもとで水分・塩分調整を行ってください。


おわりに:むくみは体からのサインです

むくみは、見た目の問題だけでなく、体が「何かおかしい」と教えてくれているサインでもあります。

「いつもよりむくみやすいな」「疲れがとれにくい」と感じたら、まずは生活習慣の見直しとセルフチェックを。
そして、気になる症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。

体の声に耳を傾けることが、美容と健康を守る第一歩です。

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